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2008年03月31日

私だけ〜?

コンタクトのCMの女の子は、絶対めがねっ子のときのほうが可愛い!
福田首相は、担任の先生にしか見えない(官房長官のときからだけど)。
「なんだ、山田はまた遅刻か〜? 田中、今から早弁してたら昼までもたないぞ!」とか、
そういうアテレコが異常にハマる気がします。

今日の予定が、見事に明日にズレ込んでしまい、
明日は朝の7時から、夕方までに10件くらい予定が分刻みで目白押しです。
今、明日の準備をしながら、かなりテンパってます(>_<)
ひとつ押してしまうと、ドミノ倒し状態ですから、ヒヤヒヤものです。
こんな無理なスケジュールはさすがに組まないのですが、今回は致し方ありませぬ!
相手のあることなので、移動も含め、どうかうまく回りますように。

今日は急に冬の寒さで、体がついてゆかず・・・
春のせいか、いくら寝ても眠たいのです。前の倍くらいはしっかり寝るようにしているんですが。
前は1週間平均2時間くらいで乗り切ってたんだけどなあ!そのぶんの疲れが今きているのでしょうね。

そんななか、先日ブログに書いた高校生の女の子(あ、もう明日は4月だから大学生か!)とメルアド交換しました☆
結構マメにメールくれるので、完璧メル友状態で、なかなか楽しいです♪

投稿者 hina : 21:21 | コメント (0)

2008年03月27日

ユキ2歳

あと15分ほどで、その時間がくる。
2年前の今日、ユキが逝った。

ユキを失ったという事実に向き合えるようになるまで、
2年近くの時間が必要だった。
最近、ユキを失ったことについては言葉にすることができるようになったけれど、
そのことについての想いは、まだまだ言葉にならない。
彼女の死に向き合えるようになった今、
これから少しずつ時間をかけて、その事実を受け入れていくことになるのだろう。

この写真もやっとアップする決心がついたよ。

毎日の生活は掛け値なしにハードだけれど、
今がいちばん幸せかもしれない。
そう思えるところまで、自分の足で歩いてこられたことに感謝する。

すべてのことが未来につながっているということ。
今また新たに、未来の夢に向けて学びたいことがあるという幸せ。
ただ、時々、なぜ今ここにユキがいないのか、
唐突に理解できなくなるときがある。

カメラを持つと、必ずフレームの中に入ってきて、当然という顔をして真ん中にでんとおさまる。
ユキを撮ろうとしたんじゃないのに、っていつも笑いころげていた。
こんなに早くお別れがくるのだったら、もっとたくさん写真を撮っておきたかったな。

ユキが天に昇っていく日。
晴れ渡った青空が、きーんと光って、満開の桜が音もなく散っていたね。

この世界でのお別れは、あちらの世界での誕生なのだから、
心から祝わなくてはならないのだと教えてくれた人がいた。
あっちの世界で、今日は2歳のお誕生日。

いつかどこかでまたユキに会えますように。
その日まで、一家を守りながら、まっすぐ歩いていけますように。

投稿者 hina : 15:00 | コメント (2)

2008年03月19日

罰ゲーム

朝からちゃっちゃと、早め早めに片付けたおかげで、
30分ほど、時間が空いた。
給料日前はつつましく、マックで100円コーヒータイム。

やれやれと一息ついてると、お隣にどやどや男子高校生の一団がやってきた。
にやにやしながら、「行ってこいよ」と一人の男の子をせっついている。

さんざん渋っていたその子は、とうとう無理やり押し出されてカウンターに向かう。
仲間たちは、どっと笑ってそれを見送る。
人数分の飲み物を注文した男の子は、サイズを問われ、半ばやけくそで叫んだ。

「ドMでお願いします!!!」

「Mサイズでございますね」
深夜のコンビニの蛍光灯のように、無機質で明るく、さらりと返された。
マニュアル通りの笑顔は難攻不落。
男子高校生の果敢な挑戦も、所詮は「西部戦線異状なし」なのであった・・・。

がっくりと肩を落としてトレイに載せたジュースを運んでくる男の子。
元気を出して。
そのうち、なんかいいことあるよ。わかんないけど(笑)

投稿者 hina : 13:42 | コメント (2)

2008年03月17日

リボンの騎士

寝が足りないなぁと思うとき。。

「オスマン・トルコ」と言うべきところで「オスマン・サンコン」と口走ってしまったとき・・・
「TANAKA」(田中)と書くべきところで「TANUKA」(狸か?)と書いてしまったとき・・・
仕事のメールで「よろしくお願いします」と書いたつもりが「よろしこお願い」で送信しそうになってしまったとき・・・
(幸い、これは未遂。途中でふと何かに気をとられたらしい。よろしこってアンタ・・・T_T)

昨夜11時半過ぎに仕事から帰宅、皆のお世話などしてあっという間に日付が変わる。
それから朝まで確定申告。激闘の末、無事朝いちで行って受け取ってもらえました〜〜。
はぁやれやれ。
これからまたエンドレスのひと働き。
明日はまた4時起きだから、今日の移動中は睡眠時間に決定!!

そんな私を癒してくれる、可愛い写真を送っていただきました☆


朝、起こしにきてくれたところだそうです。
なんて可愛いんだぁ〜〜うわーん!!


見詰め合って? 狙い合って? 大好きなキー君と。
かりんちゃん、ふっくらして可愛さ倍増です。


うふふん♪ 可愛いですねぇ〜。
首、苦しくない?とも思うのですが、どうでしょ、かりんちゃんのこの幸せそうなお顔☆

新しくゆらちゃんという妹ができたので、ふたりでよく鬼ごっこをしているそうです。
かりんちゃんは、もっぱら逃げる役。
そしてその後、なぜかキー君を追っかけます。
キー君はゆらちゃんを追っかけるので、きれいににゃんこの輪っかが完成??
そうかと思えば、キー君とぴったりくっついて眠っていたり。
相変わらず、かりんちゃんにとって、キー君は大好きな王子様なんです☆

あるときは元気いっぱい、またあるときはとっても女の子らしいかりんちゃん。
その様子は、なんとなく『リボンの騎士』のサファイア王女(王子)を思い出させます。

『リボンの騎士』といえば、今度、リニューアルして連載が始まるそうですね。
絵柄もまったく違ってしまっているのでびっくりしました。
浦沢直樹氏が連名でクレジットしている『PLUTO』といい、巨人の偉業は不滅なのですね。

投稿者 hina : 11:02 | コメント (1)

2008年03月12日

記念日増量中♪

ちょうど1年と1カ月前、聖たんは新しいお家に旅立った。

去年の2月の11日。
本猫はまだ、自分の運命が今まさに、大きく変わろうとしていることを知らない。
昨日と同じ今日が続くと思っている、油断しまくりのところを捕まえてキャリーに入れるのは、
たやすいことだが、それがかえっていちばん辛い瞬間かもしれない。

緊張のなか、約束の時間に遅れないよう、何度も何度も乗り換えのバスの時間を確認し、
「さあ、行くよ!!」
ことさら大きな声で明るく言って、呆然としている聖たんの入ったキャリーを担いでドアを出た。
あれからもう一年以上が経つんだ・・・。

嘘みたいだけど、確実に時は過ぎた。
一年は大きい。

猫走り一家にも、いろんなことがあった。
できうる限り、すべてにベストを尽くしたということだけは言える。
一家の面々も、微妙な変化を克明にそれぞれの体調や精神面、関係性に反映させながら、現在に至る。
そして、聖たんにも、聖たんの新しいママにも、たっぷり一年分のかけがえのない日々・・・。

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幸せそうな聖たん。君の新しい歴史はきっと穏やかで平和な光に満ちているんだね。
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譲渡にあたって、お願いしたことがひとつある。
それは聖たんだけの安全地帯となりうる、専用のケージを用意してください、ということ。
ケージの扉は常に開かれていて、いつでも聖たんがそこに逃げ込めるよう。
また、そこを拠点として、徐々に探検してテリトリーを広げていけるよう。

聖たんは、すぐにケージのなかで落ち着いて、ママになでられてゴロゴロ言うようになった。
ママが寝ているお布団に果敢にもぐりこんでいくのも、意外と時間はかからなかった。
お布団のなかで、思う存分甘える聖たん。

ところが朝起きて、ママが体を起こすともう駄目で、一目散にケージに逃げ帰る。
別猫のようなびくびくぶり。
「今の今まで、布団のなかではあんなに甘えて心を許してくれたかのように見えたのに!? どうして??」
聖たんママはずいぶん、もどかしい思いをしたのではないだろうか。

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先住の王子にゃんと。この王子君が食べ物アレルギーであったため、サプリメントをいろいろ探していたときに、
とあるサプリメントのサイトに併設してあった掲示板で聖たんの募集記事を目に留めてくださった。
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そうした話をきいたとき、私はしん、とした気持ちで言葉を失った。
聖たんのこれまでの長くて辛い年月の前に、ただ黙って立ち尽くすしかなかった。

お布団やケージは、聖たんが我が家にきてから、おそらく初めて経験したものばかり。
つまり、お布団やケージのなかでは、聖たんはぶたれたり蹴られたり、酷い目にあったことはないのだ。

それをくるりと裏返せば、聖たんのこれまで歩んできた過酷な日々を饒舌に物語る。
それ以外の場所で人間と対峙することが、聖たんにとっては恐怖以外のなにものでもなく、
その恐怖は長い年月によって、骨の髄まで染み付いているということを。

人間が大好きで、ほんとは甘えたくてしょうがない聖たん。
でも、人間の手が触れた瞬間、びくっとかすかな緊張が走り、体を硬くする癖は、
我が家にいたときも、一年近く抜けなかった。
それこそが、聖たんの受けた、まぎれもない虐待の傷跡。

優しく撫でてくれていたと思った手が、いきなり何の前触れもなく、気まぐれにぶつ。
あるいは甘えてすり寄っていったところを、いきなり蹴り飛ばされる。
その手や足を私は心から憎むけれど、それは私の体についているこの手や足と同じものなのだ。
だからこそ、私は私の手で、聖たんから少しでも恐怖や痛みを取り除くために、できる限りのことをしなくてはならない。
聖たんに酷いことをしたのが人間の手なら、
その傷を癒すのは同じ人間の手を持つものにしかできない。

1年と1ヵ月前、私は聖たんの命とともに、
これまでの過酷な日々もひっくるめてすべて、聖たんママに手渡した。

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出会った最初のころの聖たん。
元気そうに見えるけど、このときすでに疥癬で、首はぼろぼろ。
この後、体調を崩して死にかけた。
公園でご飯をあげていた人たちは、最期くらいせめて好きなだけ食べて、と
弱って食べる元気もない聖たんの前に
フードを山盛りに置き、それが雨に打たれてふやけていた。

私は、エイズが発症しているのだとしても、
せめてきちんと治療だけはしてあげたいと言い張って、
無駄だといわれながらも連れ帰ったのだったっけ。。

結局、エイズのキャリアではあったけれども、発症していたわけではなかった。
元気になった写真を後で見せてあげたら、
気にしていた人たちは結構たくさんいて、皆喜んでいた。
聖たんは、顔がかくかくしているから、と「かくちゃん」と呼ばれていたそうだ。
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聖たんママの日々の丁寧なケアのおかげで、エイズのキャリアで高齢でもある聖たんは、
お腹も皮膚も弱かったのに、今ではすこぶる調子がいい。

気持ちまですっかり若返った聖たんは、
一歩一歩確実に前に進んでいる。

この間は、お風呂に入っているママをそぉっとのぞきに来て、しずしずと浴室に足を踏み入れた。
先日はついに、トイレという狭い空間でママと二人っきりになることもできた。
さらに、つい最近のことだけれど、聖たんが香箱を組んでいた部屋にママが入っていったところ、
聖たんはそのまま微動だにせず、迎え入れたそうだ。

これらすべてが、聖たんと聖たんママにとっての輝かしい記念日なのだ。
それがどれほどものすごい進歩であることか、私の貧相な語彙では伝えきれないのがもどかしい・・・!!

聖たんは、もちろん、ママのことが大好きで、ちゃんとわかってはいる。
けれども、長年染み付いた恐怖が、ハッと逃げる態勢を瞬間的にとらせてしまうのだ。
そのすぐあとで、「でへへ。間違えちゃった〜。や〜ん☆」みたいな甘えたフォローをしてみせてはくれるのだけれど。
その恐怖が今少しずつ、薄紙をはぐように、確実にほどけてきている。

最近、マルコ君という天真爛漫やんちゃな新しい家族&恋敵も出現し、聖たんますますハッスルの日々。
我が家から旅立って一年。
聖たんの世界はかつてないほど広がった。
そして今日も、聖たんの新しい冒険は続くのダ♪


投稿者 hina : 20:43 | コメント (2)

2008年03月11日

イケメン☆パラダイス

確かに、うちの男子スタッフ(除くオヂサン)は、イケメン揃い。
モデルやってますと言われても不思議ではないくらい。

先日、新しいバイトの女の子に尋ねられた。
「男メンのなかで、誰タイプですかぁ?」
(訳:男子メンバーのなかで、あなたの好きなタイプは誰ですか?)
答えより何より、その質問のフレッシュさに打たれ、ふるふると感動してしまった。
だってこれ、ほとんど女子高生の質問ではないですか。

と、思ったら。
「高校生ですよ、彼女」と教えられ、驚。愕。

4月から大学生で、春休みにバイトに来たんだそうな。

そ、そうなのか。
落ち着いてるし、お化粧もしっかりしてるし、わりとよく話をしてたけど、全然わからなかったよ!!
へえ〜〜。エライなあ。
私なんて、大学入る前の春休みといえば、
「せっかく入るんだったら『青春の門』くらい読んどけば?」と言われ、
「筑豊篇」であっさり挫折した思い出があるくらいだ。

彼女が高校生だと教えてくれた男の子だって、
せいぜい22とか3とか、そのくらいだったと思うのだけど、
「若いっスよねぇ」としきりに感心しているから、吹き出しそうになる。

このイケメン君たち、頭もよくてやさしくて、気遣いだってスマートなのに、
見かけによらず、気が短い。
怒るというはっきりした強い感情ではなくて、
ムカツクとかイラッとくるとか、そうした類のささくれた感情の波が立つ。

仕事の流れや人間関係などにおいて、
は?なぜに?と思うような瑣末なポイントで、しょっちゅうプチプチしている。
どっちゃでもええがね。
流していこうぜ、若人たちよ。

イライラはカルシウムが足りないのでは?
つい「牛乳飲んでる?」なんて言っちゃったりして、
「うちのばーちゃんと、おんなじこと言ってますねえ」
などと言われてしまう私なのであることよ。

投稿者 hina : 12:30 | コメント (2)

2008年03月09日

ヤマトと寅さん、ありがとう

声優の広川太一郎さん、突然の訃報。
とても寂しい気持ち。しんみりと合掌。
「宇宙戦艦ヤマトの声優」という紹介に、う〜ん、そこかぁ・・・思い複雑。

検索していて、寅さんの1作目で、さくらちゃんのお見合い相手役だったことを知る。
うすぼんやりとしか覚えてないけど、えーっ!あの人が?と、ちょっとびっくり。
自分の海図にまたひとつ書き込みが増える。サプライズの贈り物。

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風邪と生理でカラダががたがたのときに、みっちりの一日労働はちと堪えるけど、もう峠は越した感じ。
三日ほど前まで鼻水だーだーの名残で鼻の下かぴかぴ。
昔のハナタレ小僧じゃないんだから、と鏡を見るたび自分でも笑ってしまう。
すわ花粉!と思いきや、咳に移行して、病院での診断は気管支炎。
それももうほとんどおさまった。
たまに襲う左足付け根の激痛は、どうも腰痛からきているらしい。湿布をもらったけど、冷たくて貼ってられないの。

鼻水だーだーのおかげで、慢性鼻炎のたいちゃんや、ミーチおばあちゃんの苦しさが、ちょっとだけわかった気がしたよ。
そのミーチおばあちゃんの調子が今イチあがらず。
明日朝イチで病院かどうか、慎重に様子見。


公平くん。アゴのせが好き。

今、たいちゃんと一緒に寝ていた公平が突然、たいちゃんの背中にかぷっ。
たいちゃんはいつも、一家のお父さん役を自任して、ものすごく頑張ってるのに、なぜか今ひとつ報われない。
「駄目だよ、お父さんにそんなことしちゃ」
公平はちょっと考えて、今度はなめてあげた。
うれしいなぁ!いい子だねぇ!
「そうそう、そうだよ。ありがとう。やさしいね」
そう言うと、また一生懸命なめてあげる。

なんか、心がほっこりするなあ。こういうの。
うんうん、やさしいね。ありがとう。

うちで一番の頻出語彙。
こないだ、ふと気づいてみれば「ありがとう」だった。
ありがとう、は「やさしいねぇ」とセットで使われることが多い。
ほかに、ごく普通ながら「かわいいねぇ」もよく出るかな。

残念なことに、あまり聞かれないのが「おりこうさん」。
わが家はお馬鹿ちゃん密度の高いことwww
ま、飼い主に似るんだから、しょうがないか(笑)

投稿者 hina : 23:55 | コメント (4)

2008年03月06日

微分・積分、いい気分?

いつもの仕事と平行して、新しい仕事が始まった。
たくさんの出会いが新鮮でとても楽しい。

私はこれまで、優秀な人と仕事をすることが多かったように思う。
だから、あまりにもスムーズに運ぶことに慣れっこになっていて、
それがどんなに恵まれたことであるのか、うっかり忘れてしまいそうになる。

物事がいちいち、つっかえたり引っかかったりしたりするときにはじめて、
唖然としながら思い出すのだ。
担当者がひとり代わるだけで、まるで別の仕事のように、流れが変わってしまうことを。

どんな仕事でも、よほど特殊な場合を除いて、ひとりでできる部分は限られている。
ひとつの仕事がうまくいくために、チームプレイはとても重要だ。

世の中には、仕事のできる人とそうでない人とその中間の人と、あらゆる雑多な人がいて、
そこから生じる不協和音のせいで、不手際の多い、がたついた現場はありふれたものだけれど、
いまそこにひとりで放り込まれると、未踏の原野に立ったように、ものすごくわくわくするぢゃないか。
ここにはカオスが溢れている!!!
原石採り放題のお宝の山だ!!!にゃー!!!

人はこの世に作られたもののなかでも、最高に超複雑多面体だから、
光の加減で、たえずプラスとマイナスは打ち消しあい、揺れ動き、固定することは無意味だけれど、
それだからこそ丁寧な観察の対象として最上のものになる。

もうすでにスイッチの入った私の目が見、耳が聞く。
勤勉なアリたちが巣穴にせっせと餌を運ぶように、
たくさんの断片で、なみなみと満たされた私の頭はそれを咀嚼する。
ひとつの事象がどんどん細分化され、切り分けられていく。

この作業、遠い昔にもどこかでやった覚えがある・・・

そう、思い出した。
この一連の作業は、微分・積分に似てるんだ。

数学は苦手だった。
私が習った数学の先生は、二人とも大変なロマンチストで、
美しい詩を書くように、幾何学の証明やら膨大な数式やらを、
几帳面な字でコツコツと黒板に書き連ねた。
本当にそれは詩のようだった。
それをうっとりと眺めるためだけに、私は最後まで数学の授業をとり続けた。
私は文系クラスで、ほかの級友たちは皆、私学特訓コースを選択して、さっさと数学を捨てていた。
私にはそれが、とてももったいないことのように思えたのだ。

もちろん、すべて完璧に理解できたわけではなくて、
数学の得意な仲良しの友達(彼女は理系クラスの数少ない女子のひとりだった)に、
後でいつも、補講してもらっていたのだけれど。

微分・積分という言葉には、その後何年も経ってから、再び出会うことになる。
私が演劇の世界をさまようようになったとき、
私の恩師が口にしたのだ。
恩師は演劇を微分・積分で語っていた。
それはやはり、とても美しい詩のように語られていて、
私は思わずにっこりした。

投稿者 hina : 23:02 | コメント (0)