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2008年05月06日

叶えられた願い

たった一度しか会ったことがないのに、忘れられない子がいます。
いえ、正確には二度。
不思議な力が働いたとしか思えない展開で再会が叶えられました。

あれから一年。
今日はずっとずっと書きたいと思っていたそのことを書こうと思います。

昨年4月30日午後8時10分。
病気と雄々しく闘い終えて、モカちゃんは彼岸に旅立ちました。
ひなびた日記参照)

いつもと違うモカちゃんのことを気にするかりんちゃん。
まるで本当の姉妹のように、モカちゃんに可愛がってもらったね。

私がとても感動した、大好きな写真のなかの一枚。
闘病期間の長かったモカちゃんは、何度も危険な山場を潜り抜けてきました。
前回、今夜が山だと言われた里親さんは、
弱気になって病院に一晩モカちゃんを預けたことをとても後悔し、
今回は酸素室をレンタル、自宅でモカちゃんと共に闘うことを選びました。
モカちゃんはとても穏やかに、元気そうにさえ見えます。
かりんちゃんが当然のように入り込んで、ちょこんと一緒にいるのに
思わず泣き笑いさせられました・・・。

亡くなる日の朝。強靭な意志の力を感じさせる表情。
スーパーキャットのモカちゃんです。

かりんちゃんをお届けに行った日、
里親さんとお話をしていると、モカちゃんがとことこやってきて、
私の膝にのぼり、そこでちんまりと丸くなりました。
小柄なモカちゃんの、そのときの小さな重みを、
今でも時々、鮮明に思い出します。

しばらくそのまま話していると、もう気が済んだというように、
すっと膝からおりて、とことこと行ってしまいました。
うさぎしっぽの、小さな丸いお尻を見送りながら、
「うわあ、私この子好き!!」と思ったのです。

ごくたまに、まるで何かの使命を授かっているかのように、
何もかもすべてを見通した、静謐な瞳を持った子に出会います。

人間の弱さや浅はかな思惑など、すべて承知で
そのずっと先にある何かを、じっと見つめているような。

モカちゃんは、まさにそんな子でした。

モカちゃん得意のアゴのせ♪


モカちゃんは、里親会が開催されているところに偶然通りかかり、
そこで出会ったのだそうです。
「たくさんいる猫たちのなかから、なぜモカちゃんを選ばれたのですか?」
かりんちゃんにお問い合わせをいただいて、いろいろメールをやりとりさせていただいているときに、
一番気になったことをお尋ねしました。

すると。
「可愛い子猫がたくさんいるなか、大人猫だったモカちゃんはひとり、ぶすっとしていました。
そこがよかったのです」・・・とのお返事。
メールを拝見して、思わず頬が緩んでしまいました。
その気持ちに、ものすごく共感したことに加え、
あまり人馴れしているとはいえない かりんちゃんが、
大きな幸運を引き当てたことを、そのとき確信したからです。

その後のことは、この幸福な写真がすべてを語っています。
本当によかったね・・・かりんちゃん。
はっちゃけ弾丸娘を、温かく受け入れてくれたモカちゃんとキー君にも感謝です。

夏の風物詩(笑)


たった一度しか会えなかったけれど、それで十分なほど、
モカちゃんは私にとって特別な子でした。
だから、厚かましいとは思ったのですが、
モカちゃんのお葬式にぜひ立ち合わせてくださいとお願いしました。

当日、慣れない駅周辺でお花屋さんを探すのに手間取ったことと、
駅からお寺まで乗ったタクシーが、ナビがついているにもかかわらず、
道に迷ってしまったことで、到着が予定より少し遅れてしまいました。

それでも、伺っていた時間の15分前。
待合室を見回しても、里親さんの姿は見当たりません。
ああ、よかった、まだ着いていないのだな、とほっとして
コーヒーでも飲んで待っていようと思ったのですが、
念のために携帯に連絡を入れておいたほうがいいのではないかという気が、
ふとしたのです。
それで、のんきに電話をすれば、
なんとなんと、モカちゃんは今まさに火を入れるところだというので、
私は大慌てで焼き場に駆けつけたのでした!!!!

その日は予定が立て込んでいて、時間が少し繰り上がってしまったということでした。
葬儀屋さんに、「後でお骨を拾ってもらえばいいでしょう」と言われ、
でもどうしても最後の姿を見てもらいたいと思った里親さんが
「もう少し待ってください」とやりとりしているところに、私の電話がつながったのでした。

まさに、間一髪。
あのときなぜ電話をする気になったのか、今考えても不思議なのです。
「どうしても、もう一度会いたい!」と思っていた私に、
賢いモカちゃんが、「電話」と耳元でささやいてくれたとしか思えません。
おかげで、私は二度、モカちゃんに会うことができたのです。

モカちゃんは、まるで眠っているようで、
病院の看護士さんたちに「お日様色」と言われた、淡い茶色の毛並みもつやつやとして、
本当に安らかなお顔でした。

私の持って行ったお花は、里親さんが持ち帰り、
霊前に供えてくださることになりました。

やっと見つけたお花屋さんで、
「お花を贈られる方は大人の方ですか?お子さんですか?」と尋ねられ、
大人のイメージも強かったモカちゃんですが、
里親さんが常々「モカちゃんは私が産みました!(もちろん、キー君もかりんちゃんも)」と
おっしゃっていたことが印象深かったので、
モカちゃんは今また赤ちゃんに帰ったのだという気がして、「子供さんです」と答えました。
お花屋さんがにっこり笑って、
花束のリボンを、子供が喜びそうな、可愛いうさぎのシールで留めてくれたので、
それを見て、やっぱり泣き笑いになってしまった私でした。

モカちゃんを載せた台が、レールの上をすべって、炎の中へ消えていくのを見送るのは、
身を引き裂かれるような辛い別れでしたが、
間に合って最後にひと目会えた奇跡に、ただただ夢中で手を合わせました。


その後、二人で待合室で、ぽつぽつとモカちゃんの思い出などを話していたときのことです。

「そういえば」と、ふと里親さんがおっしゃいました。
「うちに来たお客さんで、モカちゃんが膝の上に乗ったのは、ひなさんだけでした」
ご挨拶に来ることはあっても、里親さんとご主人以外のお膝に乗ることはなかったのだそうです。
・・・またしても、モカちゃんに泣かされてしまった私なのでした。

大好き、モカちゃん。
そして本当にありがとう。。
これからも、ずっとかりんちゃんのことを見守ってあげてください。
きっときっと、また会いましょうね。


スコティッシュかりんちゃん☆
今日も幸せ&元気いっぱいです。


投稿者 hina : 00:55 | コメント (2)