保護経緯:複数の人が餌だけあげるため、猫たちが集まってくる駐車場で、
この夏、 いたいけな子猫の変死が続きました。
痛ましい死体を発見した私は、その子がよく遊んでいた近くの場所に
手厚く埋葬したのですが、その数日後、何者かによって
乱暴に掘り返され、死体が持ち去られるという、
信じられないことが起こりました。
事の異常さに危険を感じ、現場の猫たちの保護を始めました。
そうした経緯で現場から保護し、わが家に迎えた子は、
箱詰めにされ、ハエのたかる瀕死の状態で発見した赤ちゃんにゃんをはじめ、
すでに7匹、ほかの場所で保護した子もおり、
わが家はもともと猫8匹犬1匹の多頭飼いでしたので、
この夏から数カ月のうちに、あっというまに総勢20匹の大所帯となりました。
外にはまだ保護したい子が残っているのですが、
私の乏しい能力では、そろそろ定員いっぱいといわざるを得ない状況です。
*夏の事件については8月の日記をご覧ください。
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募集の理由:本来なら、保護をした私が終生責任を持つのが道理かと思いますし、
また、現在のあまりにも多すぎる里親募集で、不幸な子たちに混じって、
その少ない席を奪い合うことは、必ずしも本意ではありません。
しかし、くりちゃんは猫が苦手な子なのです。
FIVキャリアでもあるくりちゃんが、猫たちでいっぱいの狭いわが家で
どれほどのストレスを感じているかと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
(頭のよい子なので、なるべく猫たちが視野に入らない場所を確保することで、
なんとか折り合いをつけてくれているようですが、ストレスに変わりはありません)
くりちゃんを保護できたのは、自分だけを愛してくれるものだと信じて、
おとなしく抱っこされてくれたからです。
(*詳細は10/7の日記でご覧ください。)
ところが、まあ着いてみれば、そこには大勢の猫たちがたくさんいたのです。
「こんなはずじゃなかったのに…」
くりちゃんは、どんなにがっかりしたことでしょう。
少しの時間でも、できるだけくりちゃんに声をかけ、構っているつもりですが、
「もういいの、無理しないで。ここは本当のお家じゃないんでしょう?」と、
わが家に来てからのくりちゃんは、心なしかどこか元気がないようにさえ見えます。
ストレス厳禁のくりちゃんなのに、これでは寿命を縮めてしまいかねません。
何とかして、くりちゃんが心からくつろげる居場所を探してあげたいと思います。
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どんな環境にもすぐ馴染み、素直でとても飼いやすい子だと思います。
こちらの言葉をひとつひとつ理解するかのように、
言うことをとてもよく聞く、おりこうさんで健気な子です。
もう大人猫なので、子猫のような弾丸走りもなく、落ち着いています。
立ち居振る舞いは上品で、音も埃もたてません。
神秘的な黒猫さんの魅力全開な子です。
先住猫さんのいるご家庭でも、くりちゃんは大変賢い子ですので、
上手に距離をとって、一緒に暮らしていけることと思います。
(FIVは空気感染せず、グルーミングやトイレ・食器の共用でも感染しないことが
明らかになっています。今くりちゃんは、特に隔離することもなく、皆と一緒に
普通に生活しています)
辛抱強く、本当のお家に迎えられるのをじっと待っている くりちゃんに、
どうか静かで落ち着いた環境を与え、惜しみない愛情を注いであげてくださいませんか。
どうぞよろしくお願いします。
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