●ひなびた日記/04年11-12月●


以前の日記はこちらから→日記 index

04年5〜7月の日記はこちら   04年8〜9月の日記はこちら   04年10月の日記はこちら


12月
日記

12月 1日「ひと休み」

12月 8日「おかえり」

12月 29日「待人来ラズ」  


11月
日記

11月21日「ブルド−ザ−娘」

11月23日「ちびねこ」

11月29日「復活アマゾネス」 11月30日「幻の毛布」



04/12/29「待人来ラズ」


 本日の登場人物

  あおぞら  たい  ソニア(new face!)

東京に雪が積もった。
一面白く覆われると、灰色のブロック塀でさえ輝いて見える。
夜、あおぞらの散歩に出かける頃には、
すっかり溶けてしまったけれど、
公園の中にかかる木の橋の上にはまだ少し残っていて、
歩くと足下でさくさく鳴った。

知らず知らず、スキップが出たりなんかして。
私が浮かれるから、あおぞらも はしゃぐのか、
あおぞらが嬉しそうだから、私もはずむのか。
誰もいない道を、転がるようにしてふたりで走る。



でも、数カ所の外猫スポットで、いつものメンツに出会う時、
心はしん、と冷えてしまう。
毎日毎日、後ろ髪を引かれながら帰るのはとてもつらい。
特に今日のように冷気が足下から這いのぼる心底冷える夜などは、
今すぐ連れ帰りたい衝動と戦わなければならない。

すべての子を家に迎え入れることは不可能だ。
外よりはいくらかマシだろう、などと思い上がりたくはない。
自分が命を助けたのだと得意がったところで
もっと悲惨な死に方をさせては何にもならない。

そんなこと、わかりきってはいるけれど。
いつか必ず迎えにくるから。
そう話しかけずにはいられない。
でもそう言いながら一方で、いつかっていつ? と呟く自分がいる。
自分のふがいなさに、心はどんどん沈んでいく。

それでも、ひとつひとつ進んでいくしかな
い。
進む、迷う、止まる、考える、そしてまた進む。
私にできることと言ったら、たぶんこれくらいだ。
けれども、何の変哲もない日々の努力は小さくとも、
その積み重ねは、 いつしか思いもよらない遠くまで、
自分を運んでいくだろう。
だから進んでいくしかない。迷いながら手探りで。



とはいうものの、今日はほんとにつらかった。
声が枯れてしまったのか、声にならない声を振り絞って走ってくる子、
待ちかねたように飛び出して、大好きなあおぞらにすりすりしながら、
自分のテリトリーの端から端まで、一生懸命じゃれてついてくる子。

まるまると太った、他にもご飯をあげている人がいる、と
明らかにわかるような子もなかにはいる。
そういう子は特に迷う。勝手に連れ帰ってもいいものか。
たとえ時々でも、面倒をみている人はきっと心配するだろう。
それでも…と、私の思いは複雑だ。
こんな寒い雪の日にも、家に連れ帰ってはもらえないのだ。

「別にあんたが連れ帰らずとも、よその誰かが拾うでしょう」
御説ごもっとも。確かに、そうなのかもしれない。
けれども、そうした理屈は「誰かが拾ってくれるだろうから」と
命を捨てる人たちと、なんら変わりがないような気が私にはする。

ここしばらく、私自身の不調・負傷が多かった。
もしも私が突然死するようなことがあれば、
(身近なところで、そういう例に何度も出くわせば、
それはとても他人事とは思えない)
あっというまに、多頭飼い崩壊現場の出来上がりだ。

大切な子たちがゆっくりと老いて、その最期にしっかり立ち会う。
それまでの時間が、できるだけ長いものであることを願う。
最後のひとりを看取るまで、重い責任はほかの誰でもない、
私自身の肩にかかっている。
しゃんとしろ、私。
介助犬が欲しい、などと言ってる場合じゃないよ。

何が正しいのか、答えは見つからない。
これからも、迷いながら進んでいくことに変わりはない。
それでも、心を鬼にして振り返らないのはとても難しい。
またしても待人の来なかった子たちを置いて、
まるで逃げるように帰る今日みたいな日は、本当に悲しい。



そうやって悩みながら、三日前に保護した子です。
数日前、突然散歩コースに現れて、一生懸命アピールしてきました。
ソマリ?のような超美人さんなので、募集をかければ絶対里親さんが見つかる、
と思っていたのですが………
仮称ソニアちゃん、恐るべし、しっこ大王でした…。
女の子なのに、スプレーがすごい!

  とても人なつこい子です。

わが家はこれまで、おしっこ被害というのがほとんどなかったので

(たいちゃんが初顔合わせのとき、「ここはホントは僕のうちなんですけどね」
と、挨拶代わりのデモストレーションをするくらいで、それだって
ただそれだけなのですから別にたいした問題ではありません)
今回のようなケースは初めて。
もしかして、これが原因で捨てられたとか?

というわけで、わが家は現在、猫数21匹になりました。
面白いもので、全て強烈な個性があって、何匹保護しても
初体験のことばかりです。

バラエティ豊かな毎日で、これは楽しまなきゃ損そん!ですよね。

明らかに元飼い猫のソニアちゃんですが、
推定3、4歳だというのに、避妊手術をしてませんでした。
あまりにガリガリだったので、もっと体力をつけて年明けに手術予定、
ワクチンと検便、エイズ・白血病の検査(ともに陰性でした!)
を済ませました。

スプレーが環境の激変による一時的なものであればよいのですが、
よほど理解のある里親さんでないと大変そうなので、
募集をかけるかどうかは、もう少し様子をみながら考え中です。

▲ページトップへ



04/12/08「おかえり」


 本日の登場人物

  りん

切れるはずもない鎖が何かの拍子に外れたらしく、
携帯ストラップに付いていた 小さな犬が行方不明に。
懸命に捜索するも、消息不明。それが二日前のこと。

赤やピンクや水色や、虹色のボーダーをまとった
3センチほどの革の犬は、
遺失物届けを出すのさえ ためらわれるほどの小ささで、
他の人にとっては、ゴミと同じようなものかもしれないけれど、
頭に残る名誉の負傷、りんちゃん達の歯形すら
私にとってはかけがえのない大切なものなのだ。


失くしたことに気づいてから、
友人の息子(当時4歳)のことをずっと思い出していた。
彼は電車に、おさるのジョージの人形を置き忘れてしまったのだった。
「ジョージは電車に乗って、旅に出たんだよ」
ため息とともに、その子はしみじみと言った。

その話を聞いた時も、とても悲しい気持ちがしたけれど、
改めて今この気持ちを、私は彼と分かち合いたい。
何かを失くすことは、とても悲しい。

  …おかえり。

ところが今日、日付けが変わる直前に、
小さな犬は思わぬところで発見され、
なんと無事に私のもとに帰ってきたのだ!
(見つけてくださった方、届けてくださった方、
本当にありがとう!!)

とても信じられない気持ちが半分、
でも必ず戻ってくると、どこかで信じていた安堵が半分、
それがピコピコ、かわるがわる点滅している。
そしてこの健気なミニチュア犬は、
もうさっそく、ちょびや りんちゃん達に狙われているのだった…

最愛のジョージを失った、くだんの彼は、
その話を聞いて大いに心を傷めたおばあちゃまによって、
一年後のクリスマス、同じ人形を再びプレゼントされた。

「一年も冒険の旅に出てたんだよ」
彼は自分のことのように誇らしげに言った。
それから彼と私とジョージの三人は、
ジョージがどんなに勇ましい冒険をしたか、
再現することにしばらく熱中した。



  あら? こんな格好で失礼!

母ちゃんにひっつき虫のりんちゃんは、シャッターチャンスがいっぱい。
早くアルバム作りたいね。

▲ページトップへ


04/12/01「ひと休み」


 本日の登場人物

  クルリ  ヒコ  トモロウ

疲れてるなあ、と思う時。
猫トイレを掃除していて、スコップさばきが今イチ。
眼鏡をしたまま、顔を洗ってしまう。
外猫観察記録をつけ忘れる。
コンタクトしたまま寝てしまう…etc.

どうにも体が動かない時は、焦らず、おとなしく一息いれる。
そろそろ始まる超繁忙期に備え、今日はちょっと遊んでみた。

  えへへ、馬子にも衣装?

前々からその突き抜けたブッ飛びぶりに注目していた西村知美だが、
ある日、お店に入って自分の子どもに洋服を買ってきて着せたところ、
何だか変、肩のあたりとか、と思ったら、犬用の服だったと話していた。

確かに、最近のペット用品売場はすごい。
カラフルな小さい服がフードのコーナーを席巻している。
まあ、私には無縁だろうな、と思っていたが、
疲れていたのでしょうね、ふらふらと買ってしまいました。

一応、クルリ君を想定して買ったのですが。。。
(彼なら、おとなしく着てくれるかなあと)

 
 おデブすぎて、前が留まらない。。。

  でも、かわいいから、いっか。

ヒコちゃんに着せてみたら…
  大きすぎた…かぐや姫みたい?

お? イナセだね!
  ジャスト・フィット!
誰かと思ったら…トモちゃんでした。
  いよっ、男前!粋だね、ダンナ。

たまにはこんな親バカ三昧の日も。
振り向けば、猫たちが互い違いに連なって、
「猫の道」ができていた。
さ、明日もがんばろ。

▲ページトップへ



04/11/29「幻の毛布」


 本日の登場人物

  あおぞら 

先週はもう一つ、気がかりなことがあった。
当の飼い主が「ソファでうたた寝していて、朝まで寝ちゃいました。
おかげで録画してたドラマも見れなかった〜」と言ってる間に、
寝食忘れて奔走し、必死の思いで里子に出したゴンちゃんが、
フィラリアの急性症状で生死の境をさまよっていたからだ。

ゴンちゃんは、うちのあおぞらと同期で、同じように高齢で
4、5年の長きにわたり、あの劣悪な環境にいた。
だからフィラリアのことは、あおぞらの時のことを考えればなおさら、
(あおぞらがフィラリア治療で入院した時、私は死も覚悟して、
がくがく震える手を組んで泣きながら祈ったのだ)何よりも気がかりだった。

心臓の権威の先生のもと、これまで何度かオペの予約をしていたが、
体調などの理由から延期となり、いわば爆弾を抱えた状態で生活していた。
症状がかなり進行している場合、心臓に寄生する成虫の駆除そのものが、
命取りになることすらあるのだから、慎重に万全に、
もちろん主治医と常に相談をし、それなりの処置をしたうえでのことだ。
 
しかし、とうとう猶予はなく、近隣の市から腕のいい先生を助っ人に迎え、
急遽いちかばちかの手術は行なわれた。
結果、手術は無事終了し、ゴンちゃんは今じっと安静を保ちつつ、
静かに回復を待っている。本当によかった。頑張ったね、ゴンちゃん。

  元気なころのゴンちゃん。

心臓にはなんと28匹の成虫が巣食っていたそうである。
10年前ならいざ知らず、今はどこの病院でも
たやすく予防薬が手に入るというのに、なんていうことだろう。

あおぞらがフィラリアだらけで仰天させられていたので、
飼い主がフィラリア予防を怠っていたことは明白だったが、
募集にあたり、一応本人に確認すると、目を逸らしながら、
去年一年だけやむなくサボってしまった、というような言訳をする。

里親を募集していた子たちのフィラリア検査の結果は、
火を見るより明らかで、誰もがはなからわかっていたことだったが、
本人だけが狼狽し、「前夫がフィラリアの予防をしたと言っていたのに、
嘘だった」と必死に弁明、そこから先は聞くに堪えない夫の悪口が続く。

聞きたくもないが、前夫とやらは浮気相手のところに入り浸りだったそうで
それならば、無人の廃虚に、犬たちは水も餌も与えられず、
繋ぎっぱなしで置かれていたのかと、よくまあ、そんな人間のもとに
かわいい犬たちを置いていけるものだと、口を極めて自分の不運を訴える
本人より、よほど犬の方が哀れである。

その後、離婚で家を追い出され、犬ともども実家に帰ってきたものの、
毎日の世話を老身の親に押しつけたものだから、すったもんだの親子喧嘩の末、
2年連続して保健所騒ぎのSOSを出し、それに2年続けて引っ掛かったのが
私なのであるから、間抜けにもほどがあるというものだ。
(一年目は一時預かりを申し出て、いつのまにか里親にされ、
二年目は、仕事もうちの子の世話も放り出して
不馴れなSOSを必死で立ち上げてみれば、後になって急に、あれは別に
緊急ではなかったと言い出し、幻のSOSは無残に雲散霧消してしまった)

  早く早く元気になって。。

この人は里親さん宅で、何が気に入らなかったのか、
突然、犬を連れて帰るとわめき出して一同蒼白たらしめたのだった。
あとで私への中傷とともに周りにさんざん触れ回ったところによれば
いつも使っていた毛布を「犬のために」持たせてあげたかったそうだ。

はて。そんなものがどこにあるのか。
私たちは一様に首を傾げた。
去勢・避妊手術後、せめて里子に行くまでの一週間だけでも、
この子たちを温かい部屋の中で寝かせてあげてほしいと、
獣医さんやトレーナー氏から話があったはずだが、
一週間後迎えに行くと、ゴンちゃんは雨ざらしの小屋にいて、
確かに古毛布をやっと与えられていたようだったが、
もしかしたら、これのことだったのだろうか。

毛布毛布とあまりに騒ぐので、てっきり後で届けたのかと思っていたら
そういうことも、一切なかった。
そうした毛布すら見当たらなかった他の子には、
後日、譲渡の際、なぜかきれいに洗濯した古毛布が配られていた。

  快適なおうち。

もっとも、里親さん宅での突然の態度の豹変、奇行の原因は明白で、
その直前、いつものらりくらりと逃げられていつまでたっても埒があかない、
純血種とその他、残りの犬の里親募集をどうするのか、
今日こそはきちんと返事をきかねば、と問いただしていたからである。
この募集は、押し付けられた犬の世話に疲労困ぱいしていたご両親から、
再三頼まれていたものだ。

答えはあいかわらず口を濁して、自分が責任を持って世話をするとは
決して言わない。あれこれ思いつく限りの言訳を並べたてる。
ことに純血種に関しては、高いお金で買ったからかわいいのではない、と
熱弁を振るったが、お金で買った犬とただで拾ってきた犬を区別する、
という発想が、そもそも私にはなかったので、新鮮な着眼点だった。

要するに、自分は世話はできないが、犬を手放したくはない、と。
ところが、自分を飛び越え、親が勝手に里親募集を
進めようとしていたと知るや、烈火のごとく怒りだし、
すさまじい親子喧嘩を始めたのだった。

まあ、そうした事情で、その後へそを曲げたに過ぎない。
過ぎないには違いないが、こちらはあともう一息、というところで、
まさに後ろから弾が飛んできた心境だった。

こうしたことを、「普段は使わないおもちゃを、他の子に貸そうとすると
とたんに手放したがらない、小さな子が駄々をこねているようだ」と
誠に見事、的確に表現された方がいたが、
命をおもちゃにされてはたまったものではないね、ほんと。

  里親さんに甘える。

「犬を置いて帰るのが犬の体調のため、というのなら
去勢手術をした犬を日帰りさせるのはいいのか」とどこかの掲示板に
書き散らしていたが、
(そうそう、重篤なフィラリアの犬を長時間連れ回すのは無茶だと
私がいくら言っても聞かず、あげく「あんたには聞いてない」と言い放ち、
全く同じことをトレーナー氏に言われてやむなく、
苦虫を噛み潰したような顔をして渋々了承したのだったね、この人は)

冗談ではないよ、心配ならば手術時、一泊させればよいだけの話で
その費用を惜しみ日帰りで連れ帰ったのは、ほかならぬ自分ではないか。

だいたい、事前に手術費用はこれこれこれだけですが、大丈夫ですか、
はい、それでしたら払えます、ありがとうございます、というので
仲介の労を取って頂き、破格のボランティア料金でしたにもかかわらず
持ってきたお金が全然足りないので、見かねたボランティアさんが
カンパしてくださったのだ。
おまけにワクチン代さえ、後で聞いたら、お金がないないと大泣きするので、
同情したボランティアさんが全額負担してくださったというではないか。

掲示板のでたらめを、そのまま信じてしまう人もいたようなので、
ここで改めて事実をきちんと書いておく。
他にも嘘八百を指摘することはできるけれど、時間の無駄だからしない。

  甘えん坊ゴンちゃん、いつまでも幸せに。

お母さんは、「犬のことが終わっても、これからもずっと
この子の友達でいてあげて」と繰り返し言われたが、
この人は一生の友人と犬とを永遠に失ったのだな、と思った。
気の毒だとは思わない。
それはすべて、自分自身で招いた結果なのだから。

心配はいらない。あなたのエゴで幸せを目前にして断ち切られた1匹以外は
今の日本のごく一般的な家庭犬より、よほどいい環境で幸せに暮らしている。
そして里親さんたちのすごいところは、もっと上を目指していることだ。
健康管理はもちろんのこと、愛犬との関係をより深く固い絆へと高めるべく、
手探りで、しかし楽しみながら、毎日一歩一歩進んでいってくださっている。

結果オーライというには、あまりに苦い体験だったが、
これからもずっと、あの子たちの笑顔を見守っていけることが救いだ。
たぶん今、知らない人が見たら、
あらちょっと人見知りなんですね、というぐらいで
この子たちがかつてあれほど過酷な環境にあったとは、全く思わないだろう。
厄介な病気も、植えつけられた犬たちの極度の恐怖心も厭わず、
温かく迎え入れてくれた里親さんには、心から感謝したい。

▲ページトップへ


04/11/29「復活アマゾネス」


 本日の登場人物

  ちょび  (右から)もん&ひぃ&かん

本当なら、ちょびは今月末、いよいよ避妊手術の予定だった。
ところがこれまで全く病気知らず怪我知らずで、すくすく育ってきたちょびが
急に体調を崩してしまい、先週はずっと元気がなくて
ずいぶん心配したのだった。

咳、鼻水、嘔吐、下痢などは一切ないが、
どうやら熱があるようで、あの食いしん坊ちょびが珍しく食べずに
だるそうにずっと寝ている。
無理に鼻先にご飯を持って行って食べさせると、
次第に食欲は出てきたけれど、なかなか熱が下がらない。

何か深刻な病気でも発症したのではないかと、
ドキドキしながら病院へ連れていくと、幸いにただの風邪で、
少し喉は腫れているが、それも大したことはないらしかった。

注射とお薬でみるみる回復、先週末からご飯時に
「ちょっとひと口」と、ふんふん匂いをかぎ出して、
ようやく本来のちょびらしさが戻ってきた。
つまみ食いをめぐる、こうした ちょびとの攻防がなくては、
毎日何か足りない気がして、つまらない。

まずはひと安心と、ようやくほっとした。
どの子も、私にとっては特別な子だけれど、
誰かに何かあると、ことさら、その子が唯一無二の存在であり、
かけがえのない命であることを痛感する。
やんちゃでも、イタズラでも、元気がいちばん! 皆長生きしようね。

  りんちゃんとも、とっても仲良し。



そして、かつての赤ちゃん、今ではすっかり
やんちゃな子猫に成長した3にゃんズもずっと風邪っぴき。
こちらはすぐ目がぐじゅぐじゅになるので、
こまめに目やに・鼻水を拭いては、朝晩せっせと目薬をする。

人工授乳はどうしても免疫が落ちるので、
治りが悪いのはやむを得ないと、病院でなぐさめられはしたものの、
やっぱり心配で気が気ではない。

いちばん体の小さいもんちゃんなど、
朝、「ああ、だいぶよくなった」と、ほっとしたのも束の間で、
晩にはまた目が腫れ上がって宇宙人のような顔になる。
あーもうこりゃどーしたもんかいなあ、と途方に暮れながら、
何とか免疫をつけようと、フードにマクロップを混ぜて食べさせる、
湿度が大いに関係しているようだと、加湿器を買ってくる、
思いつくことをすべて実行してみて、ようやく先週末、
劇的によくなってきた。

ああやれやれ、この分だと来週末には、なんとか2回目のワクチンが打てる。
皆がどかどか走り回って、「あーもう、うるさーいっ」となる毎日の
なんて幸せなことだろう。大家族は楽しい。
毎日、不思議なくらい喧嘩もなくて、色づく秋まっさかりの穏やかな一日。

  男前もんちゃん。
 第二のクルリ君という呼び声も高い、なんとも不思議な子です。




先週、あおぞらさんのところの多夢ちゃんが亡くなって、とても悲しい。
一度も会ったことはないけれど、好きな子だった。
あおぞらさんは今年に入って、たくさんのかけがえのない子を失われた。
通り一遍のお悔やみのメールなど、とても出す気にはなれない。
何をどう書いても、あおぞらさんの悲しみの前では空々しい気がする。

私はいつもあおぞらさんの役に立てない。

今またあおぞらさんが、たくさんの緊急の案件を抱えて
呼びかけておられるのに、私は私の家の中と、お外の子たちのことで
手いっぱいで、どう無理をしてももはや身動きがとれない。
無力さに地団駄を踏み、坂道をころころとでんぐり返って転がり落ちて
かたつむりにでも、なってしまいそうなぐらいだ。

この前、茶丸くんの預かりを申し出て、お話を進めていたときは、
直前に子猫の連続殺害事件が起きて、ほとんどパニックに陥った私に
「茶丸は今病院で保護されていて、命の安全は保証されている。
どうか危険に瀕した足下の子を助けてほしい」と冷静に諭していただいた。
そうして、いろんなもの一式をお借りして、私はすぐさま保護にかかった。

その日の夜、保護に成功した、殺された女の子そっくりの白雪は、
今わが家で、のびのびと家猫の顔をして好き放題、寛いでいる。

2年前に23匹の預かりを密かに考え、計画を進めていたときは、
里子に迎えた子からパルボの猛威に見舞われ、すべて台無しになった。

その時は、ほかに予定していた現場のお手伝いも、お散歩ボランティアも
すべてドタキャンの形で大迷惑をかけてしまった。
一時預かりで里親募集中だった子は、当然うちの子になった。

一年近くも家で保護していた里子たちが、
一度もワクチンを打っていなかったことを、
私は死後はじめて知らされた。とても信じられなかった。

2週間前に、保護主さんの自宅を訪れたとき、
「うちは外からどんどん来るから、うちの子には皆、
4種のワクチンをを打っている」と、その人は胸を張って言った。

一年前に、その家でやはりパルボが出て、保護猫は助かり、
自分の家の猫が死んだ時のことを涙ながらに話すので、私ももらい泣きした。
その人がまさか再びワクチンを打っていないなど、夢にも思わないことだった。 

追い討ちをかけるように、忌わしい言葉が吐かれた。
「それごらん、あの人は嫌われているから、なかなか里親が決まらない、
あの人のところの保護猫は皆性格が悪い」
全ての人に対する不平不満・嫉妬が、よくわからない醜い言葉で噴出した。

その声から逃れるために、私はどこまでも穴を掘った。
地球の裏側まで到達するほど、深く暗い穴を掘り続けた。

いろんな意味でショックだった。
その時まで、私はごく単純に、そうした活動をする人は、
どの猫も皆同じく幸せになってほしいと願っているものだとばかり
信じていたから。

今、自分が大家族になって思うことは、
ひとりよがりの愛情よりも一本のワクチンという責任に重きを置きたい、
ということ。
失われた命に対して、人間ができることは何ひとつない。
神様は、そんなことで人間のちゃちな決意など試しはしない。 

▲ページトップへ


04/11/23「ちびねこ」


 本日の登場人物

  りん 

ホームセンターで、薄い色のついた
透明なプラスチックケースの中に、
小さな犬の人形が入った車用の芳香剤が並んでいた。

パグやチワワや、最近人気の犬種に混じって、
「雑種」というのがあった。
でも、それが一番シンプルで犬らしくて、可愛かった。
 


かわいい、かわいい、かわいい りんちゃん。
すくすく元気に成長中。
りんは台風の日に拾ったのだった。
あんなに小さかったのに。

触るとすべすべの、なめらかで美しい毛並み。

ふっくらと丸みを帯びたラインは、
ちょこんと座っても、お膝の上で丸くなっても、
これ以上はないというほど愛らしく、
つぶらな瞳は、星のかけらが入っているのでは、と
思うほどに、きらきらと輝いて…。

もうだめ。悩殺。完璧な形です。

あんな嵐の日に、りんを汚い箱に詰めて捨てた人間は
かなーり大馬鹿ですね。笑っちゃいます。

いつかまた性懲りもなく捨てに来たそいつに現行犯で出会えたら、
あおぞらのうンこ爆弾さしあげましてよ。のしつけて。斬りッ!



かわいいばかりでなく、賢く優美なりんちゃんです。
「だめ」ということをちゃんと理解し、
きちんと足を揃えてお座りをして、おりこうにじっと待つのです。
少し首を傾げたところがまた、めんこいの。
「美少女」と書いて「りんちゃん」とルビを振りたいくらい。
(ええ、ええ! 親馬鹿、飼い主馬鹿ですとも!)

りんちゃんには大島弓子さんの傑作「綿の国星」の
ちびねこの台詞をアテレコすると、ぴったりきそう。
彼女の毎日は、すべてが新鮮な驚きと喜びに満ちています。

 
 「私もいつか人間になって、こんなふうになるの」
(「綿の国星」のチビ猫は、猫は成長して人間になると信じているのです)
 一生懸命テレビを見ています。でもちょっと目が近いですよ、りんちゃん。

▲ページトップへ


04/11/21「ブルド−ザ−娘」


 本日の登場人物

 くま子 


 
 おやおや? この大きなふかふかのボールはなあに?(答えは最後に)

くま子というのは、そのひょうきんなキャラとは裏腹に、
なかなかに切なさ溢れる子で、変なたとえかもしれないけれど、
すぐ男に騙されるお人好しのちーママみたいなところがある。
傍で見てると、やきもきしたりハラハラしたり、
「もう、どうしてそうなるの!」と言いたくなるくらい
ツイてなかったりするのだが、意外と本人はケロリとしていて、
「んーでも人生ってこんなもンでしょ」とサバサバしたもので
熱心に小さい子の面倒を見ていたりするのである。

どんくささのなかに、アピール魂全開で迫りまくってきた当初、
それでは、というので一番に抱っこすると、固まってしまって
もうどうしていいのかわからない。

あれはほんとに、こっちが見ていて辛くなったよ。
こんなにかわいい顔をして、愛されるということが皆無だったのだから。

名前を呼んだり、かわいいね、とか愛してる、とか、いろんなことを話しかけ、
マッサージするように軽く全身に触れ、撫でることを繰り返し、
ようやく抱っこされても、体の力を抜けるようになってきたね。

それでも不器用さは抜けなくて、他の子だったら、
空いてる膝にするりとのぼって「ねえ、抱っこ」とせがむのに、
くま子は激しくアピール鳴きしながら突っ込んできて、
そのまま膝の上に顎から上半身が乗っかる形でようやく止まる、という具合。
これが今のくま子の、精一杯の甘えかた。
ものすごく変だけど、なんだか泣けちゃう。

今日も今日とて、わが家で甘えん坊ナンバーワンのスーちゃんが
撫でてもらってゴロゴロご機嫌でいたところ、
「遅れてはならじ!」と、くま子彼方から突撃開始。
お得意のアピール鳴き高らかにやってきたくま子を撫でてあげようとすると、
「アウアウ」言いながら、側にあったゴミ箱を頭でずずずいっと押しつつ、
そのまま去って行ってしまった。ゴミ箱とともに。。。
どこ行くの〜? おーい、くま子やーい・・・ってブルドーザーか、あんたは。

そんなくま子だから、お客さんに大人気、
わが家のナンバーワン・ホステスさんなのである。

 
 ご明察! くま子ちゃんの立派なお腹でありましたとさ。(注:妊婦さんではありません!)
▲ページトップへ





以前の日記はこちらから→日記 index

04年5〜7月の日記はこちら   04年8〜9月の日記はこちら   04年10月の日記はこちら


TOPへ