●ひなびた日記/05年9月●


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9日記

9月11日「夏の終わり」

9月16日「品川心中」



05/09/16「品川心中」


 本日の登場人物

  パール 


未払いのギャラに、
「どうなりましたでしょうか」と再三電話をかけ、
御用の向きはいつでもお申し付けくださいと、
生涯二度目の営業にせっせと勤しみ、
崖っぷちを意識して新規の仕事を開拓する。

久々に仕事であちこち電話をかけながら、
まるで落語の「品川心中」だわねえと独りごちる。
どうしてこんな馬鹿みたいに働いているのかというと、
たまたま空いていた上の階の部屋を
保護部屋を兼ねた仕事場として新たに借りたから。

家賃を少しまけてもらおうと
勇んで大家さんに交渉に行き、
スイカや梅の自家製ジャムをもらって ホクホク帰宅、
肝心なことは言い出せなかったのだから情けない。
まあ、大家さんのほうが役者が一枚、上だったということか。

そんなわけで、一気に二倍になった家賃と、病院代その他諸々、
逼迫する「猫走り一家」の財政事情、
「わたしがやらねば誰がやる」ってな、キャシャ−ン状態。
ええ、はい、まあ、無茶をしました。

7月・8月はほとんどまともに寝なかった。
連日ダブルの締切りに追われ、25匹の犬猫の世話で
24時間は簡単に吹っ飛ぶ。
30時間くらい、ぶっ続けで起きてるのなんて普通に毎日。

林家彦いち師匠の御母堂が、実家で外猫の世話をしていて、
つけた名前が「自由」。
夕方、猫のご飯時になると、
その子のねぐらである裏山に向かって
名前を呼ぶんだそうですが…
(年配のご婦人が夕日に染まる裏山に向かって「自由〜〜ッ」と絶叫。
なんと美しい画でしょうか!)

この二カ月、凄まじい生活をしながら、
「自由〜〜〜〜〜〜ッッッッッッ」と
私も心の中で叫んでおりました。
キツイことはキツイのですが、誰に気兼ねすることもなく、
24時間すべてが自分のものだなんて、この年でなお、
こんな贅沢なことがあろうか、というわけです。

ところが、わたしの体さんが、
「こんなアホもう知らん、わしゃ動きたくない、断固動かんぞ」
と、9月のある日、突然こう申されるのです。

も、も、申し訳ありません〜〜〜と平謝り。
今本当にやらなきゃならないことは一体なんだ?
ペースを落としつつ、優先順位を模索しているところでございます。

まあでも喉元過ぎれば、ってやつで、体が元通りになれば
またやるんでしょうな、性懲りもなく。
「しょうがないねえ」(by 円楽師匠)



  保護前、現場でのパール(左)と白雪(奥)

パールは子猫たちが相次いで不審な死を遂げた現場から保護した。
ダブルキャリア。
エイズははっきり、白血病のほうはうっすらと反応が出て、
擬陽性といわれている。
少食で、吐きやすいという点が心配だけれど、
今のところ、とても元気だ。
来月ワクチンのときには、再検査する予定。
白血病が陰転していればいいのだけれど…。

そのパールが、保護一年を前にして、
近頃、激しくごろすりの甘えたさんに大変身したものだから、
うれしくて、かわいくて仕方ない。

 
 保護して一カ月くらいの頃。
 
同じ場所で先に保護した姉妹と思われる白雪よりも、
人懐こくて、おしゃべりだったのに、 保護後、一転。
顔つきもすっかり険しくなり、怒りを隠そうともしない。

ビシバシ、本気で迫力のパンチを繰り出し、
毎回、決死の覚悟でするケージの掃除は大変だった。
私も怖かったけど、でも、パールはもっと怖かったんだよね。

 
 半年ほど経って。まだだいぶ緊張。

里親募集するつもりで保護したけど、
ダブルキャリアだったことと、信頼を失い、
人相が変わるまでに怖い思いをさせてしまったことに
とても責任を感じ、うちの子にした。

「かなりキツイよ、この子」
手術後、迎えに行ったとき、先生が苦笑いして言った。
でももう、うちの子になった時点で、
人馴れは別にどうでもよかったから、
とにかく発症しないで元気でいてくれれば、と
それだけを願っていた。

3にゃんを拾って帰った夜から、
突然ものすごい夜鳴きが始まったっけね。
手術のときに、
一カ月ほど前に出産した形跡があるといわれたパールだから、
何か感じるところがあったのかもしれない。

 
 今ではこんなにふくふく美人。

普通、甘えるときには前足をふみふみするものなのに、
パールのそれは変わっていて、後ろ足をふみふみする。
お尻が一緒に左右に振れるので、
お相撲さんが四股を踏んでいるようにも見えてユーモラス。
時々ころりん、とひっくり返ってしまうのもご愛嬌。

こういうふうになってほしいと思ったことはなかったけれど、
本当に大変身!
これを目の当たりにすると、ちょっと感動する。

今いちばんうれしいのは、
パールの好きなこと、うれしいことが
少しずつわかってきていること。
毎日、確実に距離が縮まっていると実感できること。
どうかいつまでも元気で。
そう願ってやまない。

 
 こんな日がくるなんて。。「撫でてなでて〜」

  
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05/09/11「夏の終わり」


 本日の登場人物

  もんち 

夏の匂いが毎日少しずつ消えていく。
空が上の方から冷えていく。
毎年この時期、らせんを描きゼロに戻る。
ごく私的で特別な季節に、
くり返す、迷路の中の したたかな再生。

 
 家の前の階段で。生誕おめでとう美しい君。

今年もセミの羽化を見ることができた。
八月に入ると、公園の木の根元には、
子供達が傘で突いたような穴があちこちにできる。
最初、なんだろうと不思議に思ったそれは、
彼らがいっせいに這い出た跡だ。

とある夏の日、明け方に近い夜中の道を、
得体の知れないものが横切っていく。
ぎょっとして足をとめると、
それはすでにさなぎの形をしたセミの幼虫だった。
まだ暗い道を、羽化するための木を目指して、ゆっくりと進んでいく。
一歩一歩の迫力は、その迷いのなさゆえか。
しゃがみ込んで つい、いつまででも見とれてしまう。

一方で、羽化の途中で引っかかり、
さなぎから半分からだが這い出したまま、
力尽き黒く変色したものも見る。
そこでもやっぱり立ち止まり、いろんなことを考える。
夏のミクロの世界は凄まじい。




 
 もんてぃ、いたずら3秒前。

この後、現行犯逮捕!  
でも可愛いから無罪放免に。

ディストーションがかかった、
ちょっと恐竜みたいな声で鳴きます(<特に要求するとき)。
我が家でいちばんチビだけど、一家最強の もんちザウルス。

 
 がおーなんちって♪

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