2003.10.11  家なし猫の保護について


外で生きている猫を保護するかどうかは、スタンスや考え方、事情、猫への思いの度合い、知識などによって分かれる様です。猫の運命は、そばにいるそれぞれの人の判断次第で大きく左右される、ということだけは確実に言えるでしょうね。

外は、猫にとっての生き難い過酷な世界です。人間の4才児前後の子供が、1人で外にいたらどうなるのか?を例えて考えれば、分かり易いかも知れません。
成猫の精神年齢は、人間の子供の4才児並と言われます。子猫の精神年齢なら、人間の子供の4才児以下ということになります。4才児前後の子供にとって、外には様々な危険が待ち構えています。しかし、親の他にも大人や社会からの助けが、それらの危険から守ってくれるという期待も持てます。
家なし猫については、手を差し伸べる人口数の少なさや地域環境の変化などの現状を考えた時、残念ながら、その期待は殆ど持てないと言わざるを得ません。

暑い時期の脱水、寒い時期の凍え、飢餓、交通事故、喧嘩、怪我、病気、虐待、殺傷、
猫捕りなどによっても、毎年多くの猫たちが悲惨な末路をたどっているのが現状です。それらから家なし猫たちを守る為には、やはり保護をする以外に道はありません。

家なし猫の保護については、2通りの方法に分けることが出来ます。

1つは、猫を外に居させたたまま、保護・管理下に置くという方法です。
具体的には、充分な餌と水を与える、暖かい寝所を用意する、避妊・去勢手術を行う、餌場周辺を清潔に保ち、糞尿対策も行う、周辺住民との関係を構築して、常に猫が嫌われ排除されることの無い様に行動をする、ことが必要になります。
この方法は、地域内のねこトラブルを根本解決に近づける為の人の心にも命にも優しい最も有効な方法です。
しかし、交通事故と猫捕りや虐待殺傷の危険から、猫を完全に守ることは出来ません。

猫が交通事故に遭うのは、移動中、猫同士の喧嘩で追い追われている最中、怖い人間から逃げる最中、特に子猫なら、遊びに夢中になったり母猫にじゃれ付いたりと興奮して道路に飛び出した時、が考えられます。

猫の交通事故死は、決して少なくはありません。私もこれまでに、沢山遭遇してきました。
発見した場合、もしまだ猫が生きていたら、是非動物病院に連れていってあげて下さいね。
既に亡くなっている場合、是非車の通行を一旦止め、猫を歩道沿いに移し、ダンボール箱などを探して中に入れ、そして役所に連絡をして下さい。そのまま放置されていると、何度も何度も車に轢かれ、原形が無くなる程の無残な姿になってしまうこともありますから・・・。

猫捕りについては、人目の付き難い夜〜明け方に出没し易く、特に人への警戒心の薄い猫が被害に遭いと言えます。また、被害に遭い易い環境も存在します。猫捕り対策については、こちらをご参照下さい。
http://www.nekobaka.com/~ne-help/nekotorityui3.html
http://www.nekobaka.com/~ne-help/nekotoritaiken.html
虐待殺傷防止にも、多少の参考にはなりますが、住民との関係構築などを行う必要性もあります。

もう1つは、猫を自宅の室内または動物病院で、完全に保護・管理下に置くという方法です。
外の全ての危険から、猫を完全に守ることが可能になります。
また、室内で保護される猫が出ることから、地域内の猫数が減少しますので、地域住民からの理解がより得られ易くもなります。周辺住民との関係構築の為に、時間を割き神経を磨り減らす苦労も緩和されるかも知れません。
尚も外で生きている猫たちにとっても、地域住民の理解が進むことは、より生き易い地域環境へと近づくことにもつながります。

猫を幸せにする為の保護を考えた場合、上記のどちらかの方法しか無いと思います。


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