ガリガリの たこ君



人を信じては裏切られ、また信じては裏切られて、すっかり心を閉ざしてしまいました。
もう1度、信じてみたいな、嫌だ、もう騙されないぞ、そんな葛藤が今、たこ君の心の中にあるのかも知れません。
警戒心の強いノラと違い、たこ君の表情や動作からは、そんな思いが感じられます。


たこ君の近況(5/26〜6/7)  (6/8〜写真紹介) (6/10〜)
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たこ 天国への旅立ち 新規作成



もう3年前かな、大好きだったパパとママは、ある日突然いなくなりました。

ボクは、不安で心細くて、お腹も空いて、ずっとずっとお家の前で待ったのに、帰ってきてくれませんでした。

ボクは、色んな人に助けを求めました。
そして、近所でご飯をくれる人と出会えました。
お腹いっぱいに食べられる様になって、上れなかった高い塀や屋根にも、上れる様になって、毎日が幸せでした。

でも、その人は段々と、たまにしか帰って来なくなりました。
ボクはまた、毎日毎日、お腹が空いて死にそうになりました。

近所で、他の猫たちにだけ、ご飯をあげている家がありました。
ボクは、そこへ行けばお腹いっぱいに食べられると思いました。でも、ボクの分のご飯がありません。
だから、他の猫たちと喧嘩しながら、必死に食べる分を確保しました。

その家の人は、優しい人でした。ボクにもご飯をくれる様になりました。ボクはまた、安心してお腹いっぱい食べられる様になりました。毎日が幸せでした。
今年になって、ある日突然、その人はボクを見ると追い払う様になりました。自分の所の猫だけにご飯をあげると言って、ボクが食べるのを許してくれません。
どうしてなの?なんでなの?ボクには理由が分かりません。でも、またご飯を食べられなくなりました。
毎日毎日、お腹が空いて死にそうになりました。

近所には、猫を飼っている家や、猫の好きな家は、何軒もありました。ボクは、みんなの所へ助けを求めに行きました。
もう何度も回った家ばかりだけど、きっとご飯をくれないかも知れないけど、他に行ける家はもう近所にはありません。
でも、みんなボクを見ると追い払います。やっぱり誰もご飯をくれません。
たまに帰ってくる優しい人は、帰って来た時だけご飯をくれるけど、ボクは毎日毎日、お腹が空いて死にそうでした。

ボクは、道路の真ん中でじーっといる事にしました。そうすれば、誰かが助けてくれると思いました。
毎日毎日、道路の真ん中にいる事にしました。でも、ボクの体は、日に日に力が無くなっていきました。車が来ても、すぐに避けれなくなりました。昔の様に、早く走る事も出来なくなりました。毎日毎日、お腹が空いて死にそうでした。


ある夜、ボクは地面をペロペロと舐めていました。全然お腹いっぱいにならないけど、ちっとも美味しくも無いけど、お腹が空いて、もう我慢が出来ませんでした。

そんなボクを見て、知らない人が、カリカリと缶詰を差し出してくれました。
ボクは、ガツガツと必死に食べました。大きな缶詰を4缶も食べました。

全然知らない人だけど、気まぐれで、もうご飯をくれないかも知れないけど、ボクはお腹いっぱいになる事だけしか考えませんでした。
何ヶ月ぶりなんだろう、お腹いっぱいになれて、少し力も付いたかな?ボクはまた幸せになれました。

でも、やっぱり毎日ご飯が食べられないと、お腹が空いて死にそうになります。どんどん体の力も無くなっていきます。すっかり痩せてしまったので、夜が特に寒くなります。

何日か立って、夜中の1時過ぎかな? ボクが眠れなくて起きてる時に、その人はまた来てご飯をくれました。ボクは、無我夢中でご飯を食べました。
でも、気が付くと、知らない今の所へ連れて来られました。

今、ボクは2段階のケージの中に入れられています。狭くて息苦しいから、早く出たいけど、ご飯だけは毎日好きなだけ食べられます。
ボクは、また悲しい思いをしたくないから、もう人を信用しないと決心しています。
だから、その人に甘えてあげないし、ボクに触ろうとしたら、ウッーって唸ってあげます。
だって、ボクは、もう誰も信用しないと決めたんだから。


(まだ太っていた頃のたこ君、入手出来た唯一の写真です。)

近所の子供達が、たぬきそっくりだからと、「た」ぬきね「こ」を縮めて、みんなから「たこちゃん」と呼ばれていました。だから、名前をたこ君にしました。

タコ君は、約10才くらいになっているのかも知れません。
でも、栄養状態が極度に悪く、保護時はガリガリに衰弱し、餓死寸前に近い状態であった為、実際の年齢よりも、体の諸機能が相当弱くなっているかと思います。
その為、まだ去勢手術の出来る段階ではありません。
血液検査やワクチン接種は、健康状態の回復後にする予定です。
今、栄養状態が良くなる様に、なるべく栄養価のある物を好きなだけ食べさせています。

たこ君は、鳴いたりしませんし、凶暴な猫でもありません。人の行動をじーと観察しているだけです。
ケージ掃除の時も、緊張しながらも身を固めて、おとなしくしています。勿論、人から目を離しませんが^^;
でも、体に触れようとすると、フーハーと、頼り無く威嚇をします。

たこ君の閉ざされた心が解れて、再び人への信頼を持つ様になるまでには、数ヶ月単位で時間がかかると思います。
でも、たこ君のこれまでの境遇を考えると、今度こそ本当に信頼の出来る人に出会えればきっと、とても甘えん坊さんになる筈だと思っています。

エイズ陽性の猫の飼育については、特別な事をする必要は、全くありません。陰性の猫の飼育の場合と、同じです、
食事面については、普段から、食事の栄養バランスに気を付けてあげて下さい。また、免疫力を維持させる為に、サプリメントを利用しても良いでしょう。

エイズの発症は、免疫力の低下、過度のストレス、によって発症してしまう様です。免疫力が低下すると、風邪を引き易くなったりもします。

猫の寿命は、10数年〜20年くらいです。エイズの陽性な猫でも、発症しなければ、10数年生きる事は可能です。万が一、発症した場合、免疫力の維持を中心とした対症療法をしていく事になります。


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