猫に関する苦情事例
西東京市、集合住宅 (一戸建住宅街と隣接する都営団地)

住民向けの報告ビラ


集合住宅における、人と家なし猫との共生が、成功した事例です。

地域への貢献意識や命を重んじる意識の高い、猫嫌いな主婦Aさんが、
集合住宅の敷地内における「猫との共生」を、中心になり進めました。

猫約20匹の避妊・去勢手術費用は、全額、自治会費から捻出されました。


経緯

平成11年12月、保健所、大手動物愛護団体の紹介、を経由して、猫の嫌いな主婦Aさんから苦情の電話を貰う。

 猫の嫌いな主婦Aさん=自治会の役員から、最初に頂いた苦情:

   「 野良猫への餌やりを、止めさせる方法は無いか。
   「保健所か何処かへ持って行けないか。」 など。


当時の状況:

野良猫の数は、約20匹。全て未手術。

数、糞、尿、ノミなどに関する苦情が多発。

毒餌で、猫が殺された事もある。冬場は、車のエンジンルーム内での事故による、子猫の死骸が後を絶たない。

餌やり人たちと、団地内外の住民たちとのトラブル多発。パトカーの出動もあり。

餌やり人の家を突き止め、みんなで押しかけよう、と市議会議員を交えた住民集会で、話しがまとまりかけた。



猫嫌いな主婦Aさんの変化

2ヶ月近く、色々と悩んだ末、野良猫の数を減らす為地域環境を良くする為餌やり人のモラルを上させる為団地の主婦2人に呼びかけて、中心となって、行動を開始した。

餌やり人との話し合いを、なるべく感情的にならない様、人間関係を作りながら、根気強く、継続して行った。

自治会・住民総会などでは、資料の提出と説明を、繰り返し行った。



猫嫌いな主婦Aさんの頑張りの結果

自治会費から、野良猫の手術費用、住民の希望者へのノミ避け、かゆみ止め薬の配布などの関連費用を捻出する事が決定。

猫たちには今の場で、一代限りで寿命をまっとうさせることとなった。

猫の避妊・去勢手術を開始。約20匹の猫の避妊・去勢手術完了。

餌場は2カ所、などのルールが決まった。


エサヤリ人たちは、Aさんたちが根気強く関わったお陰で、時間はかかったが、徐々に責任意識が高まった。
手術費用も、少し負担をした。

餌場周辺の清掃、定期的な団地内の糞掃除などは、Aさんたち餌やり人たち、住民の有志たちによって、定期的に行われている。



餌やり人たちの変化

餌やり人たちは、いつも住民たちから激しく怒鳴られり、責められたりしていた為、人目を怖がり、可哀相な猫たちの為にと、ビクビクしながら、エサヤリをこそこそ隠れてし、人が来ない前に、急いで逃げるかの様に帰って行く状態だった。

当然ながら、その様な状態では、責任あるエサヤリが出来る筈は無い。
猫たちに避妊・去勢手術をすることや、餌場の周辺が汚れない様に掃除をするなどの、心の余裕も時間的余裕も持てない。責められ続けた為に、人への警戒心も強い状態にあった。

Aさんが話しかけた当初、餌やり人たちは、すぐに安心をする事が出来なかった。
しかし、Aさんが根気強く、時間をかけて、餌やり人たちの話や気持ちを聞き、諭し、信頼関係を築いていったお陰で、エサヤリ人たちは、徐々にAさんに心を開く様になっていった。

また、Aさんの働きかけにより、周囲の住民たちの視線が和らぎ、猫の事について怒られる事がなくなったことから、エサヤリ人たちも徐々に安心感とAさんの話を信用する様になっていった。

そして、捕獲・手術への協力、餌やりや餌場周辺の掃除や管理、などについても、協力をする様になっていった。


私の対応

苦情主Aさんへの諸説明や諸アドバイス。工夫方法の紹介。資料の送付。手紙や電話での関わりの継続など。

広報ビラの配布。猫の捕獲&指導。病院紹介など。


近況

団地の周辺では、猫関連の苦情・トラブルが改善された。

Aさんは、中心となり、マナーの徹底と管理、団地住民や周辺住民、餌やり人たち、との仲介役とし、活動を継続中。


Aさんの話

猫の事を通して、地域内での人間交流が活発化した。

団地住民や周辺住民の中からは、猫嫌いの理解者や協力者、地域住民のコミュニケーションや近所付き合い、が増えた。 」

猫のことをする前は,話した事の無い住民が殆どだったが、活動を始めてから、住民たちのみんなと話しをする事が出来たり、知り合いも増えた。
今まで大嫌いだった人が、実は良い人だとも分かった。 

猫の活動は、本当に地域に貢献する活動だと実感した。本当に、やって良かった。



集合住宅において、人と家なし猫との共生が、成功した事例です。
地域への貢献意識や命を重んじる意識の高い、猫嫌いなAさんの存在がなければ、成功は出来なかったかも知れません。

今、Aさん、住民たち、エサヤリさんたちの協力の下で、ねこトラブルは無くなりました。
猫数は、当初いた20数匹から、約7匹に減りました。
新入りの迷子猫が現れれば、餌を与え、避妊・去勢手術を実施し、餌場と猫数の徹底管理を実践しています。


人の心にも猫の命にも優しい、猫問題の根本解決に最も有効的な方法は、地域社会全体の猫数減少の為にも、新入りの猫をも含めた、「餌付け」 と 「避妊・去勢手術」を実施することです。
継続した猫数の徹底管理などを、町内全体の温かい理解と協力の下で、推し進めること以外にはありません。

その様な協力と助け合いのある町が増えること、その様な温かみと責任意識のある町で、未来を担う子供たちが心豊かに育まれていくことを、心から願って止みません。


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