地域猫でした、小平ピアスちゃん




残念ながら、小平ピアスちゃんの写真はありません。



H13年1月31日、小平保健所から電話を頂きました。
立川市との境、小平市内から、耳ピアス猫が収容された。探している世話人を知らないか?
との問い合わせでした。

聞けば・・・、1週間以上か?倉庫内に閉じ込めらていた。
所有者が発見した時には、酷く衰弱して逃げる事も出来なかった為、保健所を経由して、
日野の動物愛護相談センターに収容された、との事でした。

そのままでは、1週間後には、殺処分となってしまう。

しかし、目印である耳ピアスをしている為、飼い猫と同様、世話人が迎えに行けば、すぐに
返して貰えます。

方々に電話をかけ、人を紹介して貰い、何とかやっと、小平ピアスちゃんを知る3人に
たどり着きました。
3人とも、閉じ込められた倉庫の近くに住んでいました。
すぐに、小平ピアスちゃんは、動物愛護相談センターから救出される、そう思いました。
しかし・・・

元世話人Aさん
昔は、餌をあげていたし、手術も自分の方でしたけど、今はもう関係ない。」

現世話人Bさん
「いつも家の所にいるなら、引き取りにいくけど、最近は他の猫がいじめるから、
 ご飯の時以外は、いつもその倉庫の近くにいるから、うちとは関係無い。引き取れない。」
「見かけなくなる前は、風邪を引いてて具合が悪そうだった。」

手術時に捕獲した愛護団体会員、自称猫ボランティアCさん
「関係ない猫だから、引き取れない。」

私は、世話人では無いので、引き出す事が出来ない。このままでは、殺されてしまう。
幾らそう訴えても、3人とも、関係無い、の一点張りです。
しかし、3人とも、小平ピアスちゃんを大変心配もしています。
・・・?



結局、Cさんにお願いして、引き取りだけをして貰い、その後の事は、全て私が責任を持つ、
という事で話しがまとまりました。

2月5日、Cさんの家に行きました。そして、Cさんと共に、動物愛護センターに行きました。
小平ピアスちゃんは、無事救出されました。

多摩小平保健所の皆様、日野の動物愛護相談センターの皆様、
ごめんなさいーーー!!!(^ー^;)


Cさんの車に小平ピアスちゃんを一旦乗せて、僅かな距離しか離れていないCさん宅に
向かいました。少しでも、楽な移動をさせてあげたかったからです。

小平ピアスちゃんを救出する為にかかった費用は、合計5500円。
(飼い主、または、世話人が、動物愛護相談センターから猫を出す際の手数料、5,000円。
Cさん宅からセンターまで、車代として請求された金額、500円。)
全額、私の負担でした。

たかが5500円で、猫1匹の命が救えたのだから、安いもんです。
そんな事よりも、人の無情さに触れた私は、敢えてCさんと話しをする心境にもなれず、
Cさん宅に着くとすぐに、小平ピアスちゃんを私のスクーターに移し替えて、約1時間以上
離れた家に帰りました。


家に着くとすぐに、小平ピアスちゃんを動物病院に連れて行きました。
酷い脱水症状と風邪・・・。結局、翌日に亡くなってしまいました。

もっと早くに、センターから引き出せていたら・・・。


小平ピアスちゃんには、何もしてあげられなかった。
せめての供養として、個別火葬をしました。



それから約2ヵ月後、3人の知人だという人から、電話がありました。
みんな、どうしてるのかと心配している、
みんな、小平ピアスちゃんに会いたがっている、
のだと言う。


良い気持ちは、しませんでした。でも、亡くなった事を告げて、お位牌なら置いてあるので、
お線香をあげてあげて下さい、と言いました。

勿論、結構ですと断られましたが、同時に、何で死んだのか、何で小平保健所の人があなた
に電話をしたんだ?などと責めても来ました・・・。



猫は、純粋そのものです。その猫に関わってきたお陰で、本当に人間についての様々な
社会勉強をさせて貰いました。
きっと、猫に関わる事を止めない限り、ずっと社会勉強が続いていくだろう、そう感じています。