実は飼い猫だった、タナちゃん




H14年7月
たまたま通りかかった先の塀の上
にいました。
近づいてみると、びっくりです。

まさか、虐待?
何かをかけられた?
虐待者がいるんではないか、
面倒をちゃんとみる人がいない
のではないか・・・。

このまま放っておけば、可哀想な
事になってしまう・・・。
・・・嫌な事が脳裏を過ぎりました。



病院に連れていく事にしました。
完治するまでは、保護する事に
しました。

しかし、その後の事は、何も考え
ていませんでした。

その時になってから考えよう。
何とかなる。



そう、今まで、多くの猫たちと
関わって来て、なんとかなる、
というのが実感になっていました。
一見、楽観的とも言えるかも知れ
ませんが、気になる、心配、だけ
で何もせずに終わっていたのなら
まず得る事の出来なかった実感
でした。




病院で検査した結果、カビの一種
が原因である事が判明しました。
内服薬と塗り薬などを、継続して
与える事になりました。


約2週間後、体液が出なくなり、
傷口が乾きました。
赤みは薄れ、白い部分が多くなり、
かさぶたも所々に出来ました。
完治するまで、あともう少しです。



2週間ぶりに、この猫を見つけた、
塀の側を通りかかりました。
びっくりしました。

この猫を探している、張り紙が。
飼い主がいたのです。


飼い主は、随分と良くなった傷口
を見て、びっくりしていました。

通院中の病院で、あらゆる検査
をしたが、原因不明。
アメリカに検査依頼した結果、
食べ物によるアレルギーと診断
された。
治らないと言われて、ずっとその
ままの状態にしていた。との事。

・・・おいおい。



約2週間で、この猫は飼い主の
元に戻りました。勿論、返すに
あたっては、里親探し同様に、
慎重に見定めました。
心配のある飼い主なら、返す事
は出来ません。




外にいる、
飼い猫が、家なし猫(ノラ猫)が、
病気、怪我、妊娠、・・・。

その多くの場合、責任を持ち、
きちんと面倒をみている、
飼い主世話人がいない、
という事が殆どです。

その猫の現状を改善し、
助けてあげられる、唯一の人間は
その猫の事をを気にかけた人だけ
です。


飼い主にも、餌やり人にも、
様々な人間がいます。
しかし、その存在は必ずしも、猫の
幸せを保証するとは限りません。
猫を不幸にする存在である場合も、
多々あります。

純粋に、自分の気にかけた猫を、
自分が助ける。

気にかけた猫、心配の猫がいたら、
自らが救いの手を差し伸べる。

自分の良心に従い、後悔の無い様、
自分を好きでいられる様、
行動をする。
きっと一番大事な事の筈です。